スタッフの取材日記

大阪の取材日記 11月号

あんぽ柿

あんぽ柿

柿は日本原産の果物といわれ、16 世紀頃にポルトガル人によってヨーロッパに渡り、その後アメリカ大陸に広まっていきました。今では、世界中で「KAKI」の名でよばれています。日本に約1000種類以上あるといわれる柿には、富有柿に代表される「甘柿」と、刀根早生柿のように干し柿にして保存食にする「渋柿」があります。この刀根早生柿は奈良県天理市の刀根淑民さんの園地で偶然発見され、今では渋柿のなかでも9月下旬から10 月上旬に出荷される優良品種として奈良県、和歌山県などの特産品となっています。
渋柿の渋味のもとは、果肉に含まれるタンニンと呼ばれる成分で、切ったり噛んだりすることで溶け出し、渋味を感じさせるのです。干し柿はそのタンニンを取り除くのではなく、冷たい風と太陽の光にさらすことによりタンニンが変化し、凝固して溶け出さなくなるために渋味を感じず美味しく食べられるようになります。また、干すことにより保存が利くのはもちろん、栄養価も高くなり、ビタミンA、Cが増加し、カロテンは3倍以上にもなります。
干し柿の一種である「あんぽ柿」とは、完全に乾燥しきらない生干しの状態のものをいいます。今回、セコムの食がお薦めする「あんぽ柿」は、刀根早生柿の産地で有名な奈良県・和歌山県産の有機肥料で栽培された種なし柿を使用し、防腐や変色を防ぐために柿を硫黄で燻す硫黄燻蒸はしていません。薄く皮が張ったあんぽ柿をひと口噛むと中は半熟でやわらかく、柿の実の甘みがギュッと凝縮された上品な美味しさです。果肉はまろやかでジューシーな上に、種もないので食べやすいのが特徴です。日本が世界に誇る果実で作った和製スウィーツ、お取り寄せグルメの定番です。 

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