スタッフの取材日記

大阪の取材日記 5月号

フレンチシェフのコロッケ

フレンチシェフのコロッケ

ハンバーグやカレーと並び、家庭の味として定着しているコロッケ。フランス語の「クロケット」が訛ったといわれるコロッケは、もともとフランス料理の付け合せでした。
それが文明開化とともに日本に渡り、時を経て今や家庭のメインメ
ニューの一つです。そのコロッケに思いを込め、小さなキッチンの中でプロならではの味を作り続けているのは、日本の老舗レストランで経験を重ね、フランス、パリの一つ星レストランで修行を積んだ山下毅シェフです。いまだ多くの日本人が持つ、フランス料理に対する敷居の高いイメージを変えたい、少しでも多くの人にフランス料理の美味しさに触れてもらいたい。そんな思いから、パリのレストランでも日本でも、同じように食べるものの笑顔を引き出すコロッケに、自身の経験と情熱を注ぎ込むことを決意し、テイクアウト中心のお店を開きました。一番人気の海老クリームコロッケは、フレンチの基本に忠実にのっとったしっかりしたホワイトソースが
ベースです。バターで小麦粉を炒めるところから始め、玉葱を透き通るまで炒めて、温めた牛乳を入れて鍋から離れることなく手間を加えていきます。ソースに加える大量の海老はどれも大振りで、殻の旨みも逃さず利用します。一口食べると、サクサクした衣からとろけ出すなめらかなクリームと、濃厚で奥深い海老の風味が絶妙な
ハーモニーを醸し出します。
一方、定番のポテトコロッケは、パリのレストランで作っていた「クロケット・ドゥ・ポム・ドゥ・テール」をそのまま再現。ジャガイモを皮付きのまま蒸して皮をむき、バターとスパイスで調味します。本場パリさながらのその味は、家庭で作るものとはまったく
異なり、プロの腕がコロッケをフレンチの高みへと押し上げています。老舗洋食店が軒を連ねる食いだおれの街、大阪。新進気鋭の山下毅シェフがひとつずつ丁寧に手作りしているコロッケをお取り寄せして、家庭で本場フランスの味を楽しんでみては
いかがですか?

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