スタッフの取材日記

大阪の取材日記 2月号

〜大阪名物くいだおれ〜
今日も笑顔でお出迎え

大阪名物くいだおれ

昭和24年、道頓堀に「大阪名物くいだおれ」が開店した。
「食って倒れるとはケッタイな名や」と周囲に笑われたが、創業者・山田六郎氏は「大阪を代表する、日本一の食道にするのやから、これよりエエ名はない」と、ちっとも気にしなかった。
さらに山田氏は、名物としてすき焼きを売り出すために、道頓堀に生きた牛をつれてきて、大きな鉄鍋をしょわせて歩かせた。
警官が「車馬通行止めと書いてあるではないか」と飛んできたが、「牛はいかんと書いていない」とやりあった逸話は有名で、この宣伝で「大阪名物くいだおれ」は一躍、道頓堀の名物になった。

山田氏は、「これからは子供が大事なお客様になる時代や」と考えて、店頭に人形を置くことを思いついた。大阪の伝統である文楽の技術を生かし、子供たちがよろこぶ道化の衣装を着せてチンドン屋に仕立てた人形を電気仕掛けで動かせた。苦労したのは「顔」。当時の喜劇役者や落語家をまねていくつも試作したがぴったりこない。結局はいつの間にか山田氏ご本人によく似た顔に仕上がって、今や大阪一の有名人。

はじめは木造二階建てではじまった「くいだおれ」、昭和34年には当時はまだ珍しかった全館空調完備のビルとして衣替えをした。
1階から8階まで全館「食のデパート」として、現在は1階に洋食、2階に居酒屋、3階には和定食、4階から8階は割烹とお鍋のお座敷、さらに裏通りに面しては洋風のレストラン・バー。
大阪料理を代表する「会席料理」を頂点に、創業当時からの名物であるすき焼きも、店頭の「くいだおれ太郎」人形も、相変わらずの「大阪名物」である。

取材協力/くいだおれ
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1−8−25
TEL:06−6211−5300

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