
奈良時代に山奥の渓流から出現された千手観音菩薩を本尊に祀る、本山修験宗の古く由緒あるお寺として知られている三室戸寺は、あじさいの名所としても有名です。三室戸寺の5000坪の庭園では、梅雨を迎えると1万株のあじさいが杉木立の間に雨の滴を受けて咲き乱れ、瑞々しい一面の紫で、幻想的な雰囲気を醸し出しています。その種類は30種にもおよび、西洋アジサイ、額アジサイ、柏葉アジサイ、そして幻のあじさい・七段花等を楽しむことができます。三室戸寺のあじさい園は今年6月1日(日)〜7月13日(日)の期間開園され、6月14日〜6月29日の間の土日に限り、ライトアップにより夜もあじさいを観賞することができます。梅雨から夏にかけて咲くあじさいは、咲いているうちに徐々に色が変化し、七変化と言われます。花はつぼみの頃は緑色、そして白く移ろい、だんだんと水色または薄紅色へと変化していきます。咲き終わりに近づくにつれて、花の色は濃くなっていきます。
あじさい寺として有名な三室戸寺には、源氏物語にちなむ、浮船・蜻蛉・手習の石碑があります。宇治は物語の終焉となる「宇治十帖」の舞台です。今年は源氏物語千年紀に当たる年、千年の時を幻想的なあじさいとともに馳せてみるのも一興かもしれませんね。
・ 拝観時間 8時30分〜16時30分 ( 4月1日〜10月31日)
8時30分〜16時00分 (11月1日〜 3月31日)
・ 拝観料 大人500円 / 小人300円
・ アクセス 【電 車】 京阪 三室戸駅より東へ徒歩15分
JR・京阪宇治駅下車 京阪宇治交通バス明星町経由JR黄檗駅行きで「三室戸寺」下車すぐ
【自動車】 京滋バイパス宇治東ICより3分
※ つつじ・あじさいの季節にはJR宇治駅・京阪宇治駅より臨時直行バス運行予定
※ 駐車場 あり
取材/宮川 博子