スタッフの取材日記

京都の取材日記 7月号

祇園祭

祇園祭

〜コンチキチン〜コンチキチン〜祇園囃子が聞こえてくる七月初旬、京都の町には独特の高揚感が漂い始めます。そう、祇園祭は既に始まっているのです。各町内で山鉾の組み立てが始まる十日頃、子供たちはその周りを取り囲んで興味深そうに覗き込み、大人たちは晴天を願いながら宵山の鉾見物を心待ちにします。歩行者天国となる十四日からは大勢の人が山鉾周辺に集い、町全体が歓声と熱気に包まれていきます。  

この祇園祭を支える人々の一人、月鉾保存会の理事長・斎藤さんはこう語ります。
「祇園祭は宵々山から巡行までの数日が最も華やかな見せ場ですけど、実際には一ヶ月に渡る庶民の神事。しかし私にとっての祇園祭は、一ヶ月どころか一年中掛かりっきりの行事なんですよ。鉾の修理や関係者との折衝、翌年の準備など、つつがなく執り行うための準備を毎月のように積み重ねていくんです。人間関係を円滑に保たへんと、そうやって綿密に準備を進めることもできませんから、そのあたりが一番気ぃ遣います。それが毎年繰り返されていきますから、本当に年がら年中、祭りのことを考えてますね(笑)。祇園祭の緊張と興奮が、常に頭の中のどこかにありますよ」  

千百年余の間、幾たびもの火災や戦争を潜り抜けて受け継がれてきた祇園祭。囃子の音と共にやってくる祇園祭り独特の高揚感は、こうした人々の想いが何層にも積み重なって創り出されているのです。  
時代を越えた想いが町を包み込む京都の夏、その熱気の中で山鉾を見上げる人々が、また今年も祇園祭を伝えていくのです…。

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祇園祭特集2007はこちら

取材協力
月鉾保存会

in-職ハイパー京都