スタッフの取材日記

京都の取材日記 8月号

「親しみやすい祇園」

祇園

京都の祗園といえば、

「一見さんお断り」
「敷居が高い」

など、非常に溶け込みにくいというイメージが明らかにある。一方で、祗園を知っている人からすれば、「全然大丈夫だよ、そんなに気構えなくても」ということになる。なんであろうか、この差は。
最高のおもてなしの心が基本にある街ゆえに、何も知らない客人には対処のしようがないというのがその理由である。確かにその通りである。だから、長きに渡って伝統が継承されてきたといえる。祗園経験の有無、それが大きく左右するのである。
しかし、いま祗園は古き良き伝統を残しつつ、親しみやすさを醸し出す、心地よい街の顔をのぞかせている。
そこで、いかに京都を満喫していただくか、いかに祗園を堪能していただくかを紹介していきたい。
祗園花見小路あたりを散策していると、どこのお店に入ろうかと迷っている人々をよく見かける。暖簾だけがかかっているお店は明らかに高そうだと自然に思い込む。メニューがあっても、実際はどうなのだろうと想像をめぐらし、結局なかなか決まらない。

そこで、実際に祗園で働く方々に聞いてみた。
「地元京都の人々に親しまれているお店であれば、自然と観光のお客様も安心して来ていただけるはず。我々も自然体で、安心感あるお店を心掛けています。いいものとしてお客様の印象に残るように。」
(京風中国割烹 月居堀切料理長)
まさに力強いお言葉。

「京都の中の美味しいもんを、料理の歳時記を味わっていただけるように素材を選んでます。京都祗園=財産を裏切らんように、たくさんの方々に素直に京都の良さを感じてほしいと思います。」
(柚子屋旅館 一心居木村料理長)

「祗園に生まれ育った人なら敷居も高いでしょうが、最近ではそこまで堅くないですよ。お店も、見た目は祗園風ですが、中身は安心してお越しいただけるようになっています。」
(ぎおん亀厘中嶋店長)

祗園を歩けば、このように一見であっても京都らしさを満喫できる素敵なお店はいろいろとある。多少の緊張感を楽しみながら、祗園の雰囲気を味わいながら、京都の旅を心に刻んでいただければ、京都人もうれしく思う。旅の良さが人へ伝わり、時の流れとともに多くの人が「祇園」を満喫する事で、さらに親しみやすくなるはずである。
ほんまおおきに。

in-職ハイパー京都