スタッフの取材日記

神戸の取材日記 1月号

古き良き 時代の世界へ
湯煙がつつむ有馬の歴史

旅情たっぷりな湯の町「有馬温泉」

異国情緒あふれる神戸の街。そこから約30分の場所に日本の歴史が今も残る旅情たっぷりな湯の町「有馬温泉」があります。日本最古の温泉地といわれ、日本三古泉に教えられる名湯でもあります。
有馬温泉の歴史はとても古く、神代の昔、大己貴命と少彦名命が有馬を訪れた際、三羽の傷ついたカラスが水たまりで傷を癒している光景を見かけました。すると、数日でその傷が治っており、詳しく調べたところ効能高い温泉を発見したと伝えられています。
34代・舒明天皇、36代・孝徳天皇の両天皇の行幸がきっかけとなり有馬の名は一躍有名になりました。さらに有馬に繁栄をもたらしたのが、太閣・豊臣秀吉と妻ねねです。度々入湯に訪れ千利休に茶会を開かせるなど有馬の地を深く愛したといわれています。

街には絶え間なく湯煙を吹き上げる源泉があちこちに見られ、とくに代表的な温泉、赤褐色の湯は「金泉」(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)と呼ばれ、無色透明の湯は「銀泉」(二酸化炭素泉・ラジウム泉)と呼ばれています。泉質も効能も異なる様々な有馬のお湯は、多くの成分が混合した世界的にも珍しい温泉です。
そして有馬温泉は、日本のサイダーの発祥の地としても有名です。今では、多くの方が親しんでいるサイダーですが、その昔、人々の間で、毒水といわれていた炭酸泉が無毒だとわかり、飲料水に使われる様になりました。その炭酸泉を使った「てっぽう水」と呼ばれる飲み物を売り出したのが始まりといわれています。
現在、有馬温泉は、日帰り入浴を楽しめる旅館や、お食事処なども増えており、老若男女問わずたくさんの方がこの地に訪れています。また、隠れ家のような喫茶店や雑貨屋だったりと、人々の心を惹きつけるスポットも沢山あります。
老舗旅館は存在感をもち続け、気軽に立ち寄れるスポットも増え、伝統的かつ新鮮さたっぷりの街、有馬。独特の心地よさがある温泉地でありながら、日常から離れ、幸せな気分に満たされる事のできる場所でもあります。
古き良き風景を残すこの温泉街は、今もなお魅力に満ち溢れ、たくさんの人々に愛され続け、さらに歴史を深く刻んでいくことでしょう・・・。

取材協力/社団法人 有馬温泉観光協会
Tel 078-904-3450

in-職ハイパー神戸