スタッフの取材日記

神戸の取材日記 10月号

甲子園「カイザー」のテークーヘン

カイザーテークーヘン

西宮市甲子園にあるドイツ菓子専門の超有名店「カイザー」、オーナーシェフは日本におけるドイツ菓子の先駆者的な職人の1人でもある大隅稔雄さんです。当初は西洋料理のコックを志望していたものの、手先の器用さを見込まれすぐに菓子職人に転向。ドイツ菓子の基礎を学ぶため、ドイツ・ハンブルグ地方に渡り、現地でみっちりと本場の技術を習得しました。大隅さんの最大の持ち味である間断なき好奇心と向上心は、修業先のマイスターをも唸らせるほどで、帰国してからもなお、ドイツに戻って後継者になってくれないかというオファーが続きました。その度に、マイスターへの感謝と現地で体得した本物のドイツ菓子をこの日本で作り続けることへの責任を強く感じたとのことです。

お菓子職人になって38年、その内35年をドイツ菓子一筋に歩んできた大隈さんは、ドイツ・ハンブルグでの修業生活の中である言葉に感銘を受けました。

「Klein aber fein (小さくても良いものを…質実剛健)」

その言葉に過酷な気候風土の中で工夫と忍耐で生き抜いてきた、ドイツ人の職人魂に触れた思いでした。ドイツの伝統的なお菓子には派手さもなく、見た目は本当に素朴です。しかし、その土地で産まれた素材を知り尽くし生かした、見事なまでの製法が伝えられているのです。この甲子園の20坪足らずのキッチンから生み出すドイツ菓子、そしてその伝統の製法を応用して創るオリジナル菓子を、日々お客様にお届けできることが菓子職人としての喜びだそうです。

そのこだわりの職人が手間を惜しまずに完成させたテークーヘンは、お菓子の上と下にクッキー生地を敷き、その間にバターや卵、砂糖、アーモンドプードルで作った生地を挟み焼き上げます。最高級のサルタナレーズンや樽で10年寝かせた上質な洋酒が、テークーヘンの美味しさを引き出しています。本場ドイツの伝統を守り抜いて作られた秀逸な一品を、お取り寄せして楽しんでみてはいかがですか?

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