
1868年兵庫港が開港し、現在の神戸市役所の西側一帯に外国人居留地がつくられた。
当時、日本との間に通商条約を結んでいなかった「清」の人々は、
居留地に住めなかった為、その近くに住み始めたのが南京町の始まりとされている。
1945年の神戸大空襲により、町は全焼となり大きな被害をうけるが、昭和の初め頃に起きた朝鮮動乱による特需で物資が豊富になり、世界各地の珍しい物で溢れた。
全国から買い物客がおしよせ、戦前の賑わいを取り戻していった。
しかし南京町は、進駐軍相手の歓楽街となってしまい、またも退廃の道をたどった。
だが、店の数が減り続けても、南京町を守り続けた人達によって、
いつしか南京町は横浜中華街・長崎新地中華街とともに、日本三大中華街の一つに数えられる華やかな町に生まれ変わった。
町のあちこちに立つランターン風外灯などの中華風装飾。
夜になると、長安門やあづまやがライトアップされ、町中のランターンに灯がともり、その暖かな光は、異国情緒たっぷりな空間をさらに演出し、心をわくわくさせてくれる。
また、毎年旧暦の正月に行われる中国の祭り「春節祭(二月七日〜十一日)」では、ドラや囃子の音の迫力と共に、龍舞や獅子舞が華麗に舞い、南京町は身動きできないほどの人で賑わいを見せる。
活気と魅力に満ち溢れるこの町は、たくさんの人々に愛され続け、
さらに歴史を深く刻んでいく事だろう・・・。