京都市内の東北・鬼門に位置する吉田山は、別名「神楽岡」とも呼ばれ、古くから霊域として信仰を集めてきた場所。
ふもとに位置する吉田神社には数多くの摂社・末社がありますが、そのひとつ「今宮社」は、地域の産土神である木瓜大明神を祀ります。
ここで、秋になると催されるのが神幸祭。
神輿渡御に先立ち、例年3基の剣鉾が町内を練り歩きます。
一番に巡行するのが「唐胡麻鉾(とぐるまほこ)」。
飾りの中心に「八咫烏(やたがらす)」が配されており、唐胡麻の八角形の葉が立体的に重なり合うデザインです。
これは祇園祭創始当時から存在する由緒ある鉾で、「869年、祇園御霊会に使われた66本の矛のひとつ」として記録されています。
剣鉾が祓い清めた後、活気みなぎる神輿列が氏子地域を巡行します。
途中では、他に例を見ない「子供剣鉾」も披露され、小学生たちの奮闘振りも見ることができます。