「鞍馬山竹伐り会式」とは、平安時代に鞍馬山の高僧・峯延(ぶえん)上人が、修行中に現れた大蛇を退治した故事に因んだ儀式。 水への感謝をこめて、災禍を断ち切る意味がこめられており、長さ4m・太さ10〜15cmの青竹を大蛇に見立てて豪快に伐り落とす場面が見所です。
真剣を手に、五条袈裟を弁慶かぶりにした「大惣(おおぞう)」と呼ばれる男衆8人が登場すると、緊張感が漂います。 腰につけているのは南天の葉で、「難転」にかけて災難を吉に転ずる意味と、大蛇退治の毒を消す意味があります。
まず最初に行われるのは、準備した竹を伐りそろえるための「竹ならし」。
その後、舞楽を挟んで行われるのが「勝負伐り」。 近江・丹波の両座にわかれた男衆が勇ましく竹を伐り、その早さを競い合います。 江戸時代にはその勝敗によって両地方の豊凶を占いました。
伐り終えた人から順番に、真剣を振りかざしながら本坊へと駆け抜けていきます。 全員が終えると、子供たちは舞台に駆け上がり、魔除けのご利益がある割れた竹の断片を拾い集めます。 伐られた竹は、檀家など関係者らが持ち帰り、床の間などに大切に飾ります。