壬生狂言・嵯峨大念仏狂言と並んで「京の三大念仏狂言」として知られる【千本ゑんま堂(千本閻魔堂)の大念仏狂言】。
前者2つが無言で演じられるのに対し、千本ゑんま堂の狂言は台詞のある仮面劇です。
そのため話の内容がわかりやすく、コミカルな動きや台詞に笑いを誘われることも度々。
狂言を初めて見るひとでも充分に楽しむことができます。
4日間に渡って公演は、初日に【ゑんま庁】で始まり、最終日に【千人切り】で終わります。
どちらも、ゑんま堂狂言の代表的な演目。
【ゑんま庁】では、閻魔様・鬼・亡者が登場し、地獄か極楽かの裁判をします。
【千人切り】では、全員が面を取って演じます。守護役人である為朝が鬼や盗賊を退治し、改心させるという内容ですが、演者それぞれの個性的なアレンジが面白い演目。
この2つの間に挟まれる演目は毎年変わりますが、公式サイトの演目紹介の中に各演目のあらすじが載っています。
宗教や訓戒を含んだこれらの狂言は、古くから万人に楽しんでもらうための「お笑い」として継承されてきた民俗芸能。
人間らしさにあふれた、現代にも通じるようなテーマが、おもしろ可笑しく描き出されています。
ぜひ一度、足を運んでみてください。
【牡丹獅子】は、二人で演じる獅子の動きがアクロバティックで、見ごたえたっぷり!
【伯母ヶ酒】は、酒呑みの甥と伯母の話。仮面の上から仮面をつけて演じます。
【でんでん虫】は、太郎冠者がでんでん虫を捕まえようとして巻き起こす喜劇。
【舌切雀】では、可愛らしい子供達が舌を切られるスズメの役を演じます。
【うつぼ猿】でも、小さな子供が猿まわしに連れられた猿を演じます。
【道成寺】では、美しい白拍子が恐ろしい鬼神の姿にもどり、僧の念力で退治されます。