薄紅色のことを、古くは「はねず」と言いました。 その「はねず色」の梅が咲き競う3月下旬に行われる「はねず踊り」は、随心院の人気行事。
鮮やかな花笠と衣装を身にまとった地元の子供達が、童歌にのせて踊ります。 もともとは、小野小町を偲んで地元の子供達が梅の季節に踊る風習が江戸時代中期にはじまったそうですが、大正時代以降に廃れてしまい、はねず踊り保存会が1973年に発足したことから復活しました。
その童歌の内容とは、小野小町と深草少将の物語。
〜要約〜
「小野小町に惚れこんだ深草少将は、百夜通いをしました。
98夜、毎晩通いつめ、いよいよあともう少しという99日目の夜。
大雪がふっていたことから、深草少将は代理人に通わせたのです。
ところがその日、カヤの実で数えながら深草少将を待っていた小野小町は、大雪の中に来てくれたととに同情し、『百夜にはまだ1日足りないけれど、どうぞお上がりください』と言ったのです。
そこで代理人をたてたことが発覚してしまい、心変わりした小野小町は、深草少将のことも忘れて里の子供達と楽しく遊んで暮らしましたとさ」
〜童歌〜
あーりゃ これ これ これは楽しや 小野のお寺の 踊りでござる
はねず踊りと 申してござる めでた めでたの こりゃせ 踊りでござる
みんなそろうて さあ 踊りはじめじゃ めでたやな めでたやな