700年前から人々に親しまれ続けている壬生狂言は、円覚上人が仏教の教えを広めるために編み出した無言劇。
「カンデンデン」という鉦や太鼓の音にあわせて、仮面をつけた演者がパントマイムでストーリーを表現します。
内容は、勧善懲悪・因果応報などの摂理を込めた話もあれば、能や古事にちなむ話もあり、娯楽性の高い宗教劇とも言えます。
壬生狂言は春秋に定期上演されていますが、節分の時期には「節分」という題目の狂言だけが無料で公開されます。
京都の2月の風物詩、この機会にご覧になりませんか?
また、この時期境内には「素焼きの炮烙(ほうらく)」を売る店が立ち並びます。
これを買い求めて奉納すると、4月に行われる狂言「炮烙割り」で迫力あるクライマックスを演出する道具となり、厄除開運が得られるとされています。
■狂言「節分」のあらすじ
節分の日、後家さんは豆を用意し、ヒイラギに鰯を挿して玄関におき、そこへやってきた厄祓いの男にまじないをさせました。
その男が去ると、箕笠を着けた鬼が出てきましたが、後家さんは鬼と知って逃げ込みます。
鬼は鰯を食べ、魔法の「打ち出の小槌」を振って変装し、再び後家さんを訪れます。
鬼は小槌で着物を出して、後家に与えました。さらに、一緒にお酒を飲んだところ、鬼は酔いつぶれてしまいました。
欲に駆られた後家さんは小槌を盗って鬼の着物をはいでしまいます。
鬼は目を覚まし、小槌を盗られたことに怒りますが、後家さんが撒く豆に打たれて追払われてしまいました。
■楽しむコツ