もみじの名所「琴坂」を登ると、そこにあるのは中国風の白い楼門。
興聖寺は、四季折々の美しさを味わえる散策スポットとしても人気です。
1233年に道元が伏見・深草の地で開いたのが始まりですが、1642年に現在の地に再興されました。
【越村さん】 ― 「ここは道元禅師が創始した禅宗のお寺なので、中国風の『龍宮門』があります。 琴坂から見上げる龍宮門も綺麗ですけど、中に入ってから振り返ると、額の中に納められた絵のようでしょう。 紅葉と新緑の季節は、それはもう綺麗ですよ」
「興聖寺の庭園はこじんまりしていて、好きですね。丁寧に手入れされていて、心が安らぎます。
庭石もありますでしょう。それぞれ説明はありますけど、庭は見た人が心で感じるものですから、どうぞゆっくりご覧下さい。
ご要望があれば、もちろん説明いたしますよ」
「本堂の天井、あそこに白い染みが見えますか?
血染めの天井と言われています。
伏見城で使われていた木材を転用したので、戦の痕がこんなところに残っているんですね。
その下の廊下は『鶯張りの廊下』です。お寺とは言えども、戦乱の時代を反映しています。
1642年に永井尚政が復興したお寺ですから、大きな声では言いにくい話ですが、今とは担っていた役割が多少違うんでしょうね・・・」
「本堂の中に入るのは有料、300円以上の志納が必要です。
宇治十帖古跡の『手習の杜』に祭られていた『手習観音(てならいかんのん)』が安置されており、庭園を見ることができますよ」