現存する日本最古の神社建築として知られる宇治上神社。
本殿は1060年頃、対岸の宇治平等院とほぼ同時期に建てられました。
内部に祀られているのは、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、応神天皇、仁徳天皇。
優雅な曲線を描く社殿が、平安時代の雅を感じさせます。
【越村さん】 ― 「ここが宇治上神社。木々に囲まれた清々しい場所です。
まずは、拝殿から参拝しましょう。
この屋根の曲線、ちょっと変わってますでしょう?
左右の端の手前が少し持ち上がってるところを、縋破風(すがるはふ)と言います。
この拝殿は鎌倉時代(1215年頃)の建築ですが、拝殿も日本で一番古いんですよ。」
「この湧き水、宇治七名水の一つで、『桐原水』と言います。
生水は飲めませんけど、沸かしたら大丈夫なので、ペットボトルで持ち帰る人も多いですね。」
「では、次は本殿へ参りましょうか。 この屋根の曲線、とても綺麗でしょう。私も来るたびに見とれてしまうんです。」
「本殿の中には3棟の内殿があるんですが、これを覆う屋根が内殿と一体化しているのが変わった造りです。
両脇の内殿には蟇股(かえるまた)がついてますが、これは平安時代特有の形です。」
「さて、この祀られている神様。向かって右が菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、
真ん中が応神天皇、左が仁徳天皇。この3人の親子には、後継者をめぐる哀しい人間ドラマがあるんです・・・(略)」
そして、この場所は源氏物語とも深いつながりのある場所なんですよ。 菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の離宮があった場所であり、源氏物語の中では源氏の弟・八宮の邸として描かれています。 源氏物語と宇治上神社にまつわる話を重ね合わせると、物語の中に隠された歴史を読み解く面白い話がた〜くさん出てくるんですよ・・・(略)」
哀しい人間ドラマも、様々な言い伝えも、歴史舞台になったその場でガイドさんの口から聞けば、 より臨場感が湧いて興味深いですね。話の続きは、是非ご自身で、この場で聞いて下さい。