宇治橋のたもとにあり、1160年の創業時から行き交う旅人の喉を潤してきたお茶の老舗。 美味しい宇治茶を買い求めるだけでなく、江戸時代建築の町屋や「通圓」像などの貴重な文化財を目にすることができます。
23代目当主
通円さんと釣瓶
「釣瓶ですか? はい、こちらですよ。
お茶に関心の深かった秀吉が伏見城に居た際、千利休に造らせた釣瓶です。
水返しという縁取りがついており、今でも使えるほど精巧に作られています。
当時、このあたりの水は『天下の名水』とうたわれていました。
琵琶湖から瀬田川を通り、地下水と一緒になって急流にもまれた水は、
お茶に最適なまろやかな味わいになったそうです。
今はもう、その水の味も変わりましたし、日常の中でお茶を淹れたり点てたりする人は
少なくなりましたね。
でも、美味しいお茶を飲む楽しみを、若い世代の方にも知ってほしいと思います。
淹れ方が難しいことはありませんよ。
人それぞれ好みがありますから、自分の味を見つけて楽しんでくださればいいんです。
本当に美味しいお茶をゆっくり味わう ― 幸せな時間ですね」