手作り市の常連店のひとつ、「御多福珈琲」。
一杯の珈琲を求めてお客さんが並び、香ばしい珈琲香が絶え間なく漂います。
滑らかな動きで一杯ずつ丁寧に珈琲を淹れ、その合間にお客さんとの会話を楽しむのは、出店者の野田さん。
手作り市には2001年から出店をはじめ、2004年には京都の中心街・四条で喫茶店「御多福珈琲」の営業をはじめました。
手作り市をスタート地点として、店舗を開くに至った先駆的存在です。
今、その喫茶店は人々に愛される本物の喫茶空間となっています。
多種多様な人が訪れ、隣に座る見知らぬ人との会話が弾み、新しい風が常に吹き込む場所。
それでいて、昔ながらの懐かしい雰囲気に癒される・・・。
そんな空間を創り出すのは、野田さんの人柄、そして絶妙な距離感の接客術なのでしょう。
境内を歩き疲れたら、そんな野田さんの美味しい珈琲でホッとひといきついてみませんか。
店主 野田敦司さん
「僕にとって手作り市は、喫茶店を構えるための修行の場でした。
今でも、人と出会い、刺激を受けたり励まし合ったりする大切な場所です。
何回出店しても、前日の夜は気持ちが高ぶってとても緊張するんですよね。
出店を始めてから、もう7年目なんですけれど(笑)。
真剣勝負の舞台ですから、毎回プレッシャーを感じます。
でも、手作り市の主役は『形あるモノ』を作る人たちです。
僕が淹れる珈琲は脇役。
『創り手の心がこもったモノを挟んで、創った人と買う人が直接話しをする。
そんな貴重な出会いを楽しんでもらって、愛情のこもった一点モノを手に入れる・・・』
それが手作り市の醍醐味です。
だから、その合間に休憩がてら飲んでいただく脇役の珈琲なんです。
それと同じように、僕の喫茶店でも『大人の会話』が主役。
喫茶店へは、それぞれのお客さんが良い空気を持ち込んでくれます。
新しい出会いと会話が生まれていくとき、僕の淹れた珈琲が、そこにある。
それが嬉しいんです。
大人には、いろんな繋がりを広げる場所って必要でしょう?
だから、ここがそんな場所のひとつとして人々に愛され続けたいと思っています」