豊臣秀吉が宇治川を改修し、伏見を「京都〜大阪」間の中継港して整備した当時、
米・酒・材木などの生活物資や人の流れはこの地に集まり、大いに賑わいました。
江戸時代になると水運の便がさらに発展し、伏見は何千もの船が集まる港として名を馳せました。
水上交通に代わって陸上交通が主流となる明治時代まで、十五石舟、二十石舟、三十石舟が交通の主役だったのです。
その役割を終えた現在、十石舟は観光船として生まれ変わりました。
下町情緒あふれる伏見の景色に当時の賑わいを思い浮かべながら、
ひとときの時間旅行気分を味わうのはいかがでしょう。
船頭さんが操る十石舟が船着場を離れました。
風に揺れる柳、趣ある酒蔵、澄んだ青空 ― それらが写りこんだ川面の上を滑るように進む十石舟。
時を経ても変わらない伏見の景色を楽しむことができます。
下町の賑わいを下から見上げながら、舟は寺田屋の側を通り過ぎます。
幕末には、きっと坂本龍馬もこうして舟で行き交っていたのだろうと想像すると、感慨深いですね。
蓬莱橋、京橋、であい橋の下をくぐり、三栖閘門(みすこうもん)へ。
ここで一度、下舟します。
青々とした緑が広がる公園でのんびりと小休憩。
三栖閘門の塔内のらせん階段を登れば、悠々と流れる宇治川と田園、住宅地が広がるパノラマも楽しめます。
再び乗船した後は、同じルートで舟着場へ戻ります。