
一般参加可能な「曳き初め」は、女性や子どもが曳き綱を握ることができる唯一の機会。
綱を引くと1年間の厄除けになるとも言われ、例年この日を楽しみにしている地元の人も多くいます。
12日に各所で行われる曳き初めは、時間帯がずれていますので、ハシゴして曳き初めに参加するのも面白いですね。
参加した人には、一般搭乗期間に山鉾に上がることができる「拝観券」などのお楽しみがもらえることもあります!
【主な山鉾の曳き初めスケジュール】
※ 例年の予定を参考に作成していますので、天候などによって変更の可能性があります。
この日の朝、月鉾では屋根部分の組み立てと飾りつけが始まります。
夏に咲く8種の草花が描かれた「円山応挙の草花図」や、見事な細工の時計草など、豪華絢爛な装飾品が次々と蔵から出てきます。
左甚五郎作と伝わる二羽の白うさぎは、月の化身。口を閉じた兎は前方の「かえる股」に、いかめしく口を開いた兎は後方に取り付けられます。
天井部分を彩るのは、「源氏五十四帖」の各章を扇絵になぞらえた扇面散図です。
太陽の化身である「やたがらす」が取り付けられると、屋根部分の装飾は完成。
その後、巨大な車輪が取り付けられます。作事方にピリピリと緊張が走る、重要な作業。
無事に車輪が車軸に取り付けられると、胴体部分の飾りつけにかかります。芸術的な縄がらみも、美しい装飾品の下に隠れます。
囃子方も到着し、いよいよ曳き初めの準備が整いました。
地元の幼稚園や小中学校から団体で来ている子供たちも、待ちきれない様子。
「よ〜い、よ〜い、えぇ〜ぃ やぁら〜やぁっ!」 掛け声と共に、月鉾が動き出しました。
12トンもある巨体の迫力に、周囲からは感嘆の声があがります。
この間、関係者の目は鉾の動きに注意深く注がれます。
曳き初めは巡行の予行演習を兼ねているため、問題がないかどうかを確認する大切な作業なのです。
長刀鉾の曳き初めでは、生稚児による「太平の舞」も披露されます。
それぞれの曳き初めが無事に終わると、祇園祭のムードはますます濃く四条界隈に漂います。