
いよいよ、山鉾の組み建て開始。
「作事方(さくじかた)」と呼ばれる組み立て担当の出番です。
緻密に計算された「縄がらみ」、緊張感あふれる「真木立て」の瞬間など、この期間だけ見ることができる場面が盛りだくさん。
装飾品で覆われる前の「素顔」を見に行きませんか?
【主な山鉾の組み立て開始日】
※ この他、13・14日から始める曳山・舁山もあります。
※ 例年のスケジュールを参考に作成していますので、天候などによって変更の可能性があります。
木材が次々と組み立てられ、櫓(やぐら)の形が出来上がると、「縄がらみ」に取り掛かります。
釘は一本も使わず、木の栓だけで固定した柱を、強く・柔軟に・美しく包み込む縄の芸術は、鉾の命綱。
正しい締め具合で、美しく揃った「縄がらみ」を作り上げなければ、巡行の衝撃をきちんと吸収できません。
「縄がらみ」がうまく行ってない場合は、巡行後に飾りをはずしたとき、縄がグダグダにずれてしまっているそうです。
「鉾建て(山建て)」が終わると、翌日に控えているのが「真木立て」。
前方へ突き抜けるように取り付けられた「大梃子(おおでこ)」と、この日のために地面から姿を現した「穴」を使います。
梃子の原理を使い、胴体を90度傾けます。ゆっくり、ゆっくり、慎重に・・・。
仰向けに倒れたところで、真木を差し込みます。月鉾の真木はおよそ25メートル!
真木は、ゆるやかにカーブした禿柱(かむろばしら)で支えます。
しゃぐま・榊・白幣・鉾頭などの装飾品を取り付け、最後に天王人形をお移しすると、準備が完了。
いよいよ胴体を起こします。その場の全員に緊張が走ります・・・!
無事に真木が立てられると、大梃子の役目は終了。
次は、鉾と車輪を支える重要な「石持(いしもち)」。1本600キロ以上ある最大重量のパーツです。
事故が無く安全に作業が終わることはもちろん、真木がまっすぐそびえ、榊のバランスが良い状態が理想。
すくっと空にそびえるように起き上がると、沿道からは拍手が湧きおこります。